皆さんこんにちは!
先日「言葉は凝縮するほど、強くなる」という本を読みました。
就活やビジネスに役立つ「人の印象に残る言葉の作り方」について分かりやすくまとまっていたので紹介させていただきます。
これはすごい!
皆さんも是非ご一読ください。
言葉は凝縮するほど、強くなる 短く話せる人になる!凝縮ワード [ 古舘伊知郎 ] 価格:1,540円 |
目次
この本を選んだ理由
日本で知らない人はいないというほど有名なアナウンサー古舘伊知郎さんの言葉の作り方を知りたかったため購入しました。
また古舘伊知郎さんといえばキャッチフレーズを作る達人というイメージがあったためそのノウハウが学べたら良いなと思い本書を選びました。
こんな人におすすめ!!
・就活やビジネスマンの社内営業に使えるコミュニケーション方法を学びたい人
・言葉で人と違いを作りたい人
・ちょっとしたスモールトークで相手に印象を残したい人
著者情報
古舘伊知郎
立教大学を卒業後、1977年にアナウンサーとしてテレビ朝日に入社。
プロレスやF1などの実況では多くの人々を魅了し、「古館=実況のスペシャリスト」というイメージを確立しました。
またNHK紅白歌合戦など多くのテレビ番組で司会を務めており、言葉を扱う能力について突出していることは火を見るよりも明らかです。
2016年3月31日には12年間務めた報道ステーションのキャスターを辞め、現在はバラエティー番組などで活躍しています。
本の概要
12年間続けた報道ステーションを卒業し、久しぶりに舞い戻ったバラエティー番組の世界。
そこでは古舘伊知郎さん得意のマシンガントークが受け入れられなくなっていました。
バラエティー業界の浦島太郎と化した古舘伊知郎さんは、今の時代は会話などのコミュニケーションでさえも情報の取捨選択をされてしまうことに気づき、短い言葉に思いを込めた「凝縮ワード」の活用を始めます。
本書は、そんな言葉を操るプロである古舘伊知郎さんが考える「凝縮ワードを作るコツ」について解説されています。
印象に残った言葉① 敵を作らない「すり抜け力」
すり抜け力とは断定しないテクニックです。
例えば「控えめに言って最高です。」という凝縮ワード。
伝えたいことは最高であるということですが、この「控えめに言って」というワードを付加することによって2つの効果が凝縮されているように思います。
1つ目は「最高を際立たせる」という効果です。
「控えめに言って」を付加することで「私のような者が言うのもなんですが」という自分の立場を相手より下にする効果が凝縮されています。
これによって最高という言葉の価値を高めているように思います。
2つ目は「逃げ道を作る」という効果です。
例えば相手が描いた絵について感想を伝える時、単に「最高です」と伝えた場合、言われた相手は「最高と言うけど私の表現したことの全てを理解して言っているのか」と感じかねません。
この時に「控えめに言って」を付け加えるだけで「全てを理解できているわけではないけれども私の理解している範囲であっても最高です。」という意味にニュアンスが変化します。
ある意味「全てを理解しているわけじゃないけど許してね」と逃げ道を作っているのです。
このように「私のような者が言うのもなんですが」や「全てを理解できているわけではないけれども」といった断定を避けるニュアンスを「控えめに言って」に凝縮しているのです。
言葉に含みや曖昧さを残すことによって相手を不快にさせない配慮がなされているように思います。
ただし!このテクニックは面接や商談の時に使うテクニックではありません!
なぜなら商談や面接の時の発言は曖昧さを残すよりも白黒はっきりつけなければならないことが多いからです。
あくまで雑談などスモールトークの際に使うテクニックだと思います。
ここは使い分けが必要。
飲み会や懇親会といった少し砕けた場であればこのテクニックが大活躍間違いないです。
使いどころを間違えずにスモールトークの際にこのテクニックを使うことができれば、相手から良い印象を得られると思います。
印象に残った言葉② 相手の気分を良くする「肯定ツッコミ力」
肯定ツッコミ力とは相手の発言の裏にある思いを肯定する返答テクニックです。
例えば大学生の相手から「最近毎日夜12時までバイトしてて試験勉強全然できてないぜー!」と言われたとします。
この時に皆さんはどのように返答しますか?
①「それはやばいね!」
②「ほぼ社会人じゃん!」
①は相手の話を言葉のとおりに受け取っているため全然勉強ができていない「やばい状況」にスポットライトを当てています。
それに対して②は相手の言葉の裏にある毎日夜遅くまでバイトを頑張っているという「相手が密かに思っているすごい自分」にフィーチャーしています。
この相手の言葉の裏にある思いを肯定する返答を肯定ツッコミと呼んでいます。
①のような相手にマイナスな状況を再認識させるよりも②のように相手が密かに思っていることを認めてあげる方がより相手の印象に残ります。
このような肯定ツッコミを継続的にできれば、あなたは相手から「自分のことをよく理解してくれる人」として認識されるでしょう。
こうしたコツコツとした積み重ねがあなたが困った時に手を差し伸べてくれるサポーターを作っていく術なのかもしれませんね!
印象に残った言葉③ 上手にかわす「ずらす力」
何をずらすかというと「主語」です。
相手から何か感想を求められたものの、自分はあまり良い印象を抱かなかった時に使います。
例えばあなたがあまり甘い食べ物得意ではないにもかかわらず、相手が甘くて美味しいと言ってケーキをプレゼントしてくれた時、何と言うと良いでしょう?
「甘いものは好きじゃない」と素直に言うのも良いかもしれません。
しかし、相手によってはせっかくプレゼントしたのにひどい奴だと言う人もいるでしょう。
こんな時に相手の気を悪くしないために「ずらす力」を使いましょう。
「甘いものは好きじゃない」の主語をずらすと「好きな人にはたまらないでしょうね!」というように言えます。
主語を自分から甘いものが好きな他人に変えるのです。
このようなとっさに上手に切り返すテクニックが役立つことは驚くほど多いです。
他にどんな主語のずらし方があるか考えてみると面白いですね!
印象に残った言葉④ インパクトを残す「キャッチフレーズ力」
キャッチフレーズを作るコツ、これこそ私が古舘伊知郎さんから学びたかったテクニックです!
人や物にキャッチフレーズを付けるとイメージが広がり、面白く分かりやすい話をすることができます。
古舘流キャッチフレーズ術では、「本質を捉える」ことを重視しているようです。
「本質を捉える」と言われても難しいですよね。
そもそも「本質」ってなんなんだ?
私が本書を読んだ時、ここで言う「本質」とは「特徴」のことを指し示しているように感じました。
古舘さんがキャッチフレーズを作るときの流れは以下のようなものだと思います。
人や物を特徴づける本質を見つけ、それを言語化する。
↓
言語化した本質から類似する本質を持つものを見つける。
↓
類似する本質を持つもの同士を結びつける
このように人や物の本質を明らかにして、その本質を料理すると、キャッチフレーズになるというわけです。
単に本質を捉えると言われてもなかなかイメージしづらいですよね。
人や物の本質を捉える時には、「分解」すると良いようです。
まとめ
本書を読んで感じたことは古舘さんの処世術の特徴は相手の立場にたって考えていることにあるように感じました。
古舘さんの言葉を使わせていただくなら「相手ファースト」ですね!
これって皆さん幼い頃から言われているとても当たり前なことですよね。
相手の気持ちを考える、相手を思いやるなどいろいろな言葉に変えられて教えられてきていると思います。
しかし、頭で分かっていても実践できていないことって多々ありますよね!
本書には分かってはいるけど実際にはできていなかった「相手ファースト」を具体的に行うためのテクニックが書かれています!
就活生やビジネスマンのスモールトークに使えるテクニックが多々おさめられていますので一読の価値ありでした!
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